| 北に新宿副都心、東に神宮外苑、その先に東京タワーを望む3階建ての住宅。その屋上へ、施主のプライベートな空間の増築。周囲は建物が密集し、既存の建物には光があまり入らない。 既存建物のコンクリート構造に対して、増築部分は木構造とした。安定した重厚な「コンクリート」と軽快な「木」、光の少ない閉鎖的な空間から、陽の光で溢れる開放された空間へ。既存の空間と増築された空間を相対させている。既存建物の階段室から増築された空間へは、風が抜けるよう計画し、建物全体の環境を改善している。内部は壁と天井の境界を曖昧にして複雑な幾何学形状を鈍化し、北側面にはガラスの大開口を設けて新宿副都心の景色を取り込む。外部の電柱を隠す構造壁を斜めに落とし、外部からの視線を遮る腰壁を立ち上げる。法規の斜線制限や外部の条件に細かく答えていくことで、建物の輪郭が必然的に現れ、不整形な幾何学の空間が生まれた。これを実現するため、丸太を治具とする工法を開発した。「ヌンチャクン」という名称は、その組み合わされた丸太の姿が、ヌンチャクのようであり、事実、様々な角度に柔軟に対応する性質をもつことから、名づけた。 |
| 施工 M&Mプロデュース 森川鯉太郎 |
| 構造・構法 構造 構法:木造 丸太構造 |
| 規模 延床面積:25m² |


