| 初老の夫婦、終の生活の場である。道路幅員2m程度の道の奥、上方は高台の法面にしか見えない2割の平地。まさに残ってしまったというべき高低差10mにおよぶ崖地への建築。後方の敷地擁壁からの制約35度擁壁の建設の義務、安全面と予算面から「敷地を可能な限りさわらない」この一点を守ることに徹した。まず上方、垂直に建てることに適したRC造で箱をつくり、下方の擁壁、玄関、EVシャフトをRC造でつくる。この上下の二つのRCをS造で水平につなぎ、居住スペースとする。ラフターの打設は敷地外部から可能な埋め込みの杭支持のみにし、建設方法、架構、材料を同時に配慮。結果、斜面に沿った立面がこの建物の特徴となり、この家は最初からそこに存在していたかのように現れた。厳しい建築行為のあと、現在のあたりまえのように営まれている生活、穏やかな時間が不思議に思える。 |
| 施工 大同ハウジング |
| 構造・構法 構造 構法:鉄骨コンクリート造一部鉄骨造 基礎:杭基礎 |
| 規模 階数:地下1階地上3階 敷地面積:115.09m² 建築面積:68.81m² 延床面積:136.88m² |
| 敷地条件 用途地域:第二種中高層住居専用 防火指定:準防火地域 駐車台数:1台 |


